令和8年5月19日(火)、サフィールホテル稚内にて令和8年度宗谷管内町村議会議員研修会が開催され、枝幸町議会からは議員11名と事務局2名が参加しました。開講式では、幹事町村を代表して清水議長が挨拶を行いました。
研修では、稚内地方気象台 次長 今井達也氏より「宗谷管内におけるこれまでの災害とこれからの防災対策について」をテーマに講演があり、地域の防災に関する理解を深める貴重な機会となりました。
講演後には交流会が開かれ、宗谷管内の各町村議会議員や稚内市議会議員の皆さまと意見交換を行い、地域課題への認識を共有する有意義な場となりました。
講演:「宗谷管内におけるこれまでの災害とこれからの防災対策について」
【宗谷地方の地震について】
令和8年1月12日から2月にかけて、普段は地震の少ない浜頓別町・中頓別町の境界付近で震度1以上の地震が44回、うち震度3が5回発生し、震源に近い自治体では大きな不安が広がりました。
今回の地震を受け、地震や津波から命を守るためには、日頃の備え・冷静な判断・迅速な避難が何より重要であることを、改めて認識する機会となりました。
【これまでの北海道の気候変動と適応策について】
気温の変化:枝幸町の年平均気温は、長期的に見ると100年あたり約2.0℃のペースで上昇しており、特に2019年以降は上昇傾向が強まっているとされています。
北海道地方の21世紀末の気温予測では、
- 温暖化対策が不十分な場合:約5.2℃上昇(宗谷地方)
- 十分な対策を講じた場合でも:約1.7℃上昇
と見込まれています。
このまま気温が上昇すると、極端な高温の増加により、熱中症の危険性や病害虫・感染症のリスクが高まることが懸念されています。
雨の降り方の変化:宗谷地方では、1時間降水量30mm以上の「激しい雨」の年間発生回数が、統計的に有意に増加しています。
21世紀末の北海道地方の降水予測では、
- 温暖化対策が不十分な場合:年降水量は約120mm増加、「激しい雨」の発生頻度は4.1倍に増加
- 十分な対策を講じた場合:年降水量は約65mm増加、「激しい雨」の発生頻度は1.7倍に増加
と見込まれています。
これにより、豪雨災害の頻度・強度の増大、インフラや生活基盤の損壊、農業・漁業への影響、さらには観光産業(特に雪の減少)への影響が懸念されており、一層の適応策の強化が必要とされています。
枝幸町における気候変動への対応策
枝幸町では、地球温暖化の進行を抑えるための緩和策と、温暖化による影響を軽減するための適応策を進めるため、「枝幸町地球温暖化対策推進計画(第1次)~ゼロカーボン北海道 オホーツクえさしの推進~」を策定しています(令和4年12月策定、令和5年9月改定)。
計画の内容は、枝幸町ホームページの 「くらしの情報」 → 「ごみ・環境」 → 「計画」 → 「枝幸町地球温暖化対策推進計画(第1次)(令和5年9月改定)」 から、概要版を含めて閲覧できます。