令和8年7月2日(木)、札幌コンベンションセンターにて北海道町村議会議員研修会が開催され、枝幸町議会からは議員11名と事務局2名が参加しました。
今回の研修では、
- 関東学院大学 法学部地域創生学科 牧瀬 稔 教授 「地方議員への12の政策アイデアから人口維持を目指す実践事例」
- ジャーナリスト 須田 慎一郎 氏 「どうなる政治・経済 ~日本再生のために何が必要か~」
の2つの講演が行われ、地方自治の課題や人口減少への向き合い方、今後の政治・経済の見通しなどについて理解を深める貴重な機会となりました。
枝幸町の将来を見据えた政策づくりに活かしてまいります。
● 人口減少時代の地域経営をどう進めるか ― 地方議会の役割と戦略を学ぶ講演報告
◆ 牧瀬稔氏(関東学院大学)講演
「地方議員への12の政策アイデアから人口維持を目指す実践事例」 町民の皆さま向けに内容を簡潔にまとめました。
■ 地方創生の基本視点
国は人口減少が進む中で、2060年の人口を約1億人に維持するという目標を掲げています。しかし、講演では「国の数字を鵜呑みにするのではなく、地域の実情に合わせた判断が重要」と強調されました。
地方創生の本質は次の2点です。
- 人口減少の克服
- 地域経済の活性化
また、人口を増やすことだけにとらわれず、減少下でも持続できる地域づくりが不可欠とされました。
■ 人口減少時代に求められる自治体の姿
日本の人口減少は避けられず、自治体間競争はさらに激しくなります。 その中で重要になるのは次の点です。
- 地域の魅力と政策力が、住民に「選ばれるかどうか」を決める
- 地方議会は、将来を見据えた政策立案と監視の役割を担う
- 人口減少時代こそ、議会の存在価値が問われる
■ 「選択と集中」が地域づくりの鍵
講演で最も強調されたのは、ターゲットを絞る戦略の必要性でした。
- 多くの自治体は「老若男女すべて」を対象にするため、政策効果が薄くなる
- 誰を主な対象にするのか(メインターゲット)を明確にすることが第一歩
- 既存住民だけでなく、移住候補者(潜在住民)をどこから獲得するかも明確にする
- 財源・人材が限られる中では、「誰に何を届けるか」を絞る覚悟が必要
- 問題は人口が減ることではなく、地域が選ばれなくなること
これからは「総花的政策」ではなく、選ばれる地域をつくる戦略が求められます。
■ 講演のまとめ
- 国の方針に振り回されず、地域の未来のために主体的に動くこと
- 人口減少そのものより、変化に対応できないことが問題
- 財源も人材も無限ではないため、「選択と集中」が不可欠
- 地方議会は地域の将来像を示し、政策を検証し続ける役割を持つ
- 地方創生とは、地域の未来をあきらめない姿勢である
■ 阿部勝義より
枝幸町も人口減少という大きな課題に直面しています。 だからこそ、町民の皆さまとともに「選ばれる町」をつくるため、議会として責任を持って政策の検証と提案を続けてまいります。
写真:牧瀬稔氏(関東学院大学)講演

写真:須田 慎一郎 氏(ジャーナリスト)講演
